午後、日本へ。
家政婦とは、ハルピンの按摩店で知り合ったらしい。娘が北京で仕事しているし、住み込みの家政婦が必要になった時に、陳さんが声をかけたらしい。
空港に近いアパートを売って、今のアパートに越したことや、そのあとハルピンにアパートを買ったことも、知っていた。このときは手伝いに来るような関係で、他のところで家政婦もしたことがあるので、頼んだようだ。
陳さんは「どうせ誰か頼むんだし」で、この人の前は、義姉(中医じゃないほう)が人を見つけて、来ていた。いまの家政婦は、住み込みは初めてだったみたい。
「いろいろ言う人もいたけど、奥さんいるし、お互い歳だし、大丈夫だから」と。私は色恋沙汰は今でも心配してませんけどね。でも「あとがまを狙っているんじゃない?」と言う人は、私の周辺でも、いる。
私にも陳さんにも家政婦にも失礼なので、色恋はない前提で、でも家政婦のいいように暮らしてるんじゃない?、とは思う。家政婦の言う通りにしないと、どえらい不機嫌で、去年の6月は中医の義姉と喧嘩して、家政婦が辞めた。
私に珍しく定期じゃない日に陳さんから電話が来て、「永遠に愛してる」なんて最後の別れみたいなことを言うし、妄想もひどくて、焦った。でも去年はビザを取るのが難しく、陳さんは義姉(中医じゃないほう)の家に2ヶ月いて、秋に私が北京へ来た時は、「あれは何だったの?」というくらい、まともだった。今年3月の杭州も、体調悪そうだったが、一緒に旅行できた。
しかし杭州から帰ったあと、弁護士の娘がアパートに来て、「ご飯と漬物ばっかり」テーブルに並んでいる様子を報告して、4月からまた家政婦が住み込みで世話するようになったらしい。娘がなんでアパートまで来たのか、そこら辺は不明。付き合いの程度がよく分からん。
6月に体調が悪化して、救急搬送、入院、腎機能障害、なんとか退院、透析生活、現在に至る。鬱はちょっとあり、無気力になるタイプではなく、焦燥感が激しいタイプ。この辺もちょっと分からない。焦燥感が激しい鬱?
入院して、一時はかなり危なかった。8月は私、葬式になってもいいように、荷物作って来ましたからね。そこまで悪くなった経緯については、てんでに言うことが違う。
家政婦は、もともと病院嫌いな陳さん、中医の義姉、あと私?、のせいでまともに治療しないからだ、自分は弁護士の高収入の娘の世話になってもいいのに、陳さんが「いいじいさん」、かつ「孤独で気の毒」、だから他の家政婦とは比べものにならないくらい熱心に世話している。なのに、「言うこと聞かない人ばっかりだ!」と怒っている。
私はもう帰国するし、さっさと逃げて来たので、しばらくまた家政婦の言いなりに治療に専念すればいいが、私込みの陳さんの「家政婦付き生活」を、この家政婦は受け入れがたいみたい。私もこの家政婦では、居場所がない。ガミガミと陳さんに当たり散らしている様子を見るのも、つらい。
どうなりますかね。
家政婦の「孤独で気の毒」という認識や感情が、間違っている気がするが。
「病院でもバカにされる」と姉妹そろって言っていたが、そうなの? だからといって「家族みたいに」が、大きなお世話。踏み込み過ぎ。
4泊5日。1日目、昼過ぎにアパートに到着。ご飯(ご馳走)のあと家政婦は散歩に行き、なかなか戻らないのでホテルへ行った。
2日目、透析。アパートに泊まろうとしたが、トイレを詰まらせ、陳さんと家政婦が昼寝している間に、ホテルへ行った。陳さんはすぐ起きたが、家政婦はずっと寝ているので、挨拶なしで。
3日目、鍵を開けるところから険悪ムード。トイレの件で、すぐ戦闘モード。私が来たら家政婦は辞めて出ていく気でいたので、それは違う。「奥さんの仕事」を頼んでいるわけじゃない、という話はしたつもり。いまいち理解されてなかったようだけど。ギョウザを作りながら、義姉たちへの愚痴を山ほど聞く。ギョウザを食べたあと、家政婦が昼寝している間にホテルへ行った。ずっと起きないので。夜中に陳さんが起きると家政婦も起きるからで、そっと寝かせておく。
4日目、トイレ修理で、朝から家政婦が機嫌悪い。陳さんが按摩に行かないので、ガミガミ怒りだした。たまらずホテルへ。私の睡眠時間がどんどん短くなる。ここ2日ほど、2時間くらいしか寝ていない。ここに長々と書いているせいもあるけど。他にする事ないので。
5日目、午後の便で帰国。午前中はどうしようかなあ? 昨日、灯市口の中国書店は行ったので、義姉さんと連絡してみよう。来年のカレンダーを買ったので、ケロリとした顔で1つ陳さんに届けに行く? さすがに家政婦も病院では、大声で喚かないだろう。
9月に来た時も、義姉たちへの不満はひとしきり聞いた。陳さんの横でガミガミ大声でわめいているので、「もうやめてあげて!」とその時も私は泣きそうになった。陳さんは「無」になって、右から左へ聞き流していた。
陳さんのことを「大学生」と呼ぶことがあって、「中卒が大学生に意見してるのよ!」と2回聞いた。自分が学歴ないから「みんな言うこと聞かない!」って思っているのかな?
だとすると、私はこれがいちばん苦手。きつい性格や大声には、応戦できる。でも学歴コンプレックスには、応戦できない。「コンプレックスがあるの?」と聞くわけにも行かないし、「自分で解決してくれ」と思う。
「娘が弁護士で高収入だから云々」からも、ここが怒りスイッチの可能性はある。陳さん始め、誰もそこはポイントじゃないんだけど。私も両親は「尋常高等小学校」が最終学歴だし、それを誰も気にしないくらい、陳さんちは「革命家族」だし。
しかし現実として、「共通言語がない」のも、事実。家政婦を代えても、そこは変わらないと思うが。
陳さんが「無」になって聞き流しているのは、家政婦に期待していないからで、家政婦を「家族や友人」と思って、味方しているからではない。そこに薄々気づいて、イライラしているのかも知れないが。
「孤独で気の毒」なのは、この家政婦じゃないかしら?