『標準広東語同音字表』「広東語の語音類推法」(千島英一、1991年):「同じ中古漢語から発展してきた普通話と広東語には一定の関係があり、普通話の知識があれば、普通話から広東語音を類推することができる」「普通話と日本漢字音の知識を総合すれば、さらにより正確な類推が可能となる」
ベトナム語も広東語も、会話は要らないなら、発音をしっかり学んで、唐詩や宋詞を読めばいいと思う。広東語なら、そういう動画やテキストがたくさんありそう。
中古音で唐詩を読んでいる動画はたくさんあったが、宋代の南方音はそれでいいのか、どうか。
20年以上前のテキストだけど、発音が詳しそうなので、ポチ♪
ネットでもあれこれ見て、整理すると、まず広東語の声調は、
三九四零五二七八六 (七は一でも同じ)
蕃茄醬牛脯面黑鴨肉
(1) 30 Words in HK - Introduction: 9 sounds 九音 - YouTube
子音は、元代以降に発達した「zh」のグループと「z」のグループがない。有気音と無気音の対立がある。はっきりした濁音はなく、鼻濁音「ng」がある(現在の香港では脱落して母音から始まることがあるそうな)。
喉の奥を使う子音(日本漢字音ならカ行)が多いかな。中古音の名残りが、こういうところに感じられる。たとえば「家」は広東語では「ga1(カー)」だけど、普通話では「jiā(チァー)」になった。
母音と文法は、普通話とほとんど同じ。発音表記はイエール大学方式がよく使われているみたい。これに慣れないと、だな。
ネットであれこれ見ていたら、すばらしい動画があった。バイオリンについての話だけど、どの分野にも通じると思ふ。
春眠不覺曉 ceon1 min4 bat1 gok3 hiu2
處處聞啼鳥 cyu3 cyu3 man4 tai4 niu5
夜來風雨聲 je6 loi4 fung1 jyu5 seng1
花落知多少 faa1 lok6 zi1 do1 siu2
六声(九調)が全部ある。入声の「不bat1=7」「覺 gok3=8」「落 lok6=9」、日本漢字音の「フツ」「ガク」「ラク」。漢詩を読みたい私としては、こうしてくれたほうが分かりやすいぞ! 高さ同じでも、入声は短いし。
春眠不覺曉 ceon1 min4 bat7 gok8 hiu2
處處聞啼鳥 cyu3 cyu3 man4 tai4 niu5
夜來風雨聲 je6 loi4 fung1 jyu5 seng1
花落知多少 faa1 lok9 zi1 do1 siu2
處處聞啼鳥 cyu3 cyu3 man4 tai4 niu5
夜來風雨聲 je6 loi4 fung1 jyu5 seng1
花落知多少 faa1 lok9 zi1 do1 siu2
どうせ表記は漢字なので、使いやすいのがいい、ということですニャ。
平仄は、平声(平)と仄声(上去入)に分ける。平声が広東語では第1声(陰平)と第4声(陽平)になり、だいぶ音の高さが違う。普通話では第1声(陰平、高く平ら)と第2声(陰平、上り調子)になって、平=最後高い、仄=最後低い、こっちのほうが対立がクッキリする。ただし普通話では「陰(yīn)」「陽(yáng)」だけど、広東語では「陰(jam1 )」「陽(joeng4)」で、「陰」グループは高音域、「陽」グループは低音域、なんだね。
普通話は入声が消滅して、押韻が分かりづらくなった。入声で押韻する「江雪」、広東語では、
千山鳥飛絕 cin1 saan1 niu5 fei1 zyut6
萬徑人蹤滅 maan6 ging3 jan4 zung1 mit6
孤舟蓑笠翁 gu1 zau1 so1 lap1 jung1
獨酌寒江雪 duk6 zoek3 hon4 gong1 syut3
3:23から「江雪」
日本漢字音で「セン ザン チョウ ヒ ゼツ」「ドク シャク カン コウ セツ」なんてお経みたいに読むと入声は見つけやすいが、声調が落ちちゃうし。
帯に短しタクシーの流し、ちがう、襷(たすき)に長し、なんだなー。

おはよーございますにゃあ♪
返信削除すごいすごい(*^o^*)
我ながらすごい集中力です。
返信削除おはよう春ねえ♪
返信削除なるほどわかりやすい。
ぐらふをありがとうございますにゃ。
広東語、話しているのを聞くと喧嘩?と思ってしまいますが、
返信削除詩の朗読は綺麗ですね。