2023年1月16日月曜日

もうすぐ春節よ♪

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あると思った、広東語の「千字文」。

(1) 千字文 - 粵語讀誦 男聲讀誦 (鍾偉明先生) - YouTube

学研『新漢和大字典』付録「唐宋音の源流ー杭州を中心とする江南共通語ー」(2132~2135頁)に、南宋の時代は北方から杭州に移住した人たちの話す言葉が共通語になって、禅宗の坊さんたちが聞き覚えて帰った「唐宋音(辞書では唐音)」がそれだ、とあった。

たとえば「行灯(あんとん、連濁してアンドン)」ですね。唐代長安音(辞書では漢音)なら「コウトウ」と読むだろうし、さらに前の時代に江南で修行した坊さんたちが聞き覚えて帰った発音(辞書では呉音)なら「ギョウトウ」と読むでせう。

われわれ文学畑は、漢字文献を音読みする場合は漢音にするが、仏教関係の人たちは呉音にする習慣があるそうで、書名や人名、全部そうだから、合同研究会に参加した関西にいる友人が「お互いに驚いた」と言っていた。

で、その江南共通語(14世紀頃の杭州語)の特徴としては、子音にまだ濁音があった他は、北方の中原共通語とほぼ同じで、その音色がそのまま日本の唐宋音の特色となった。具体的には、

①「-p」「-t」「-k」の入声音はあいまいな促り音となって合流し、口語ではその痕跡もなくなった。つまり入声音は消滅した。
②母音は、広い音が狭くなった。
③子音は、強い摩擦音が弱くなった。

全般的に「やわらかい」音になったみたい。こういった特色は、南宋の熊忠『古今韻会挙要』とそれを底本にしたらしい元・朱宗文『蒙古字韻』によくに現れている(周徳清『中原音韻』は北方語に偏している)、という。

白石君は、杭州よりもっと内陸の出身だけど、若い頃の作品はほとんど伝わっていなくて、江南へ行った30代以降の作品ばかり。なので「江南共通語」で詩詞を作った可能性が、高いかな。

というわけで、入声のあるベトナム語や広東語を深追いしても、白石君とはあまり接点がないかも知れないっす。正月から始まった私の「入声音があると詩や歌はどうなるの?、を訪ねて」の旅は、春節を前に「やっぱり自分の家がいちばん!」になりそう。

とりあえず『古今韻会挙要』をちょっと勉強するが、こんなのあった。

(1) 全世界都在学杭州话 - YouTube

(1) 【杭州话唱歌的正确方式】Let it go 杭州话搞笑版 Hangzhou Dialect - YouTube

「アナ雪」が替え歌みたいで、おもろい。

(1) 杭州话音档 Hangzhounese Phonemic Inventory, Vocabulary - YouTube

杭州話には有気音と無気音があり、けっこう儿化するのは普通話に似ているが、濁音もある。4:02「清音と濁音」、11:41「儿化」。

声調は7つ。第1声(33、陰平)、第2声(213、陽平)、第3声(53、陰上)、第4声(445、陰去)、第5声(13、陽去)、第6声(5、陰入)、第7声(2、陽入)。カッコ内の数字は音の高さで、1が低く5が高い。「陰陽」の違いは普通話に近く、「陽」のほうが「陰」より高め、上がり調子。12:15「声調」。で、入声は「-p」「-t」「-k」の区別はなく、「あいまいな促り音」。9:23「韻母41号~」。

吳語學堂 (wugniu.com)

漢字のいろんな方言音を検索できる。音声付き。

5 件のコメント:

  1. おはよう春ねえ♪
    気温は上がらないそうだ。
    緩和辞典、いいねー。
    むかしから学研附録は唐音に詳しいよね。
    とーどー先生のお蔭。
    ありがたい。

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  2. 「緩和」になってたね、直しました。

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  3. わたしは仏学院の仏教日語のテキストの録音も頼まれているのですが、提出してから間違いに気づくことが多いです。
    仏教の読み方、難しいです。和尚も「わじょう」「かしょう」「おしょう」とか。もう疲れましたね。興味もなくなったし。

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  4. 杭州弁「アナ雪」、替え歌みたいになっちゃって、おかしいです。

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  5. 漢字は… やっぱり苦手だ。

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